それは四日市から始まった

AR日本橋のBRM1013東海道リターンズ600kmにエントリーし、2018年10月13日7:30、 スタートで大阪から東京に向けて走り始めた。

そして、それはPC2手前数キロ地点で突然起こった。

背中に突然強い痛みが走る。うん?何かひねったか?我慢できない痛みでもなかったのでそのまま走り続けたが、突然、呼吸が上手くできない。胸が苦しい。とてもじゃないが走り続けることができない。

仕方がないので、道路沿いの空き地にあるベンチに移動して、休憩を始めたが、呼吸が回復する気配がないどころか、更に呼吸困難になるばかり。

うーん、これは結構ヤバイぞ。とてもじゃないが、ブルベを続行できないどころか、九死に一生スペシャルな雰囲気が漂ってきたよ。

意を決して救急車を呼ぶことにしたのだけど、焦っていたのか”119”じゃなくて”911”をダイヤリング。ところが、ちゃんと繋がって、「警察ですか、消防ですか?」との応答が。「消防です!」と回答すると、消防に転送されたようで「救急ですか?火災ですか?」みたいな応答があり、救急車を呼ぶことになったわけですが、これがまた一苦労。

街道沿いの空き地にあるベンチなので、目印を上手く伝えることができない。「近くに何かありませんか?」としつこく聞いてくるけど、そんなものは無いし、民家まで数百メートルあるので、とても歩いていける体調じゃない。それでも数百メートル先の民家の壁に書いてある”渡辺酒店”を発見し、通知。そして救急車の到着を待つことに。

 

相変わらず呼吸は苦しい中、5分ほどするとサイレンの音が聞こえてきて、眼の前を通り過ぎて、先程通知した”渡辺酒店”の方へ行ってしまったよ。だから、その看板が見える街道沿いの空き地に居るって伝えたのに!

仕方ないので再度”119”に連絡し、こちらの所在地を再度説明。

救急車がこちらに気がついて、近くまで回り込んできた。その後ストレッチャーを出して私のところまで到着。

その後、救急車に運ばれるも、救急隊の方に「自転車を置いていくわけにはいかないのでなんとか載せてもらえませんか?」とお願いすると、「そうですよね。何かと積みます!」と。ありがたや、ありがたや。

そして、四日市市立病院へ搬送されたのであった。(続く)

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